激怒憤慨失望落胆失笑アルバム・オブ・ザ・イヤー2015
- Bloodhound Gang - Hard-Off
- Charlie Brown Superstar - Afro Disco Funk
- Dub Pistols - Return of the Pistoleros
- Tess Parks and Anton Newcombe - I Declare Nothing
- The Weeknd - Beauty Behind The Madness
- Benjamin Booker - Live at Third Man Records
- Darlene Love - Introducing Darlene Love
- FKA Twigs - M3LL155X
- The Residents - Shadowland
- The The - Hyena
要するに俺には合わなかったアルバムを10枚。
①は売れ線っぽいシンプルなロックと、EDMが交互に収録されている。俺、こういうの大嫌い。U2(というかボノ)を見るにつけ人間の下劣な部分を見せ付けられるようで辟易とさせられるが、タイプは違えど同じ種類の嫌悪感がこみあげる。
②はクソダサいディスコ。なんだこれ。こんなのリバイバルしてるのか。
③はリリース直後にもコキ下ろした記憶があるが、改めて聴き直すことでよい点が見えるかと思ったが、やはりダメだった。むしろ聴く前の期待感と最初の落胆、怒りが増幅して蘇るだけ。つくづくダサい。
④もひどい。音痴なねーちゃんがボーカルの、ふた昔前のクリエイションレコードに所属していたような時代錯誤のバンド。自分たちが思っているほどラジカルで尖っているわけでもないくせ、アーティスト気取りなのが鼻につく。二度と聴きたくないね。
⑤はマニア相手に評判なのでそれなりに聴きどころがあるのだろうと期待して購入したのだが、全然面白くない。なんだこの軽くて色気もない声? Rケリーみたいにトラックに惹き付けられるわけでもないし、ダンスミュージックとして機能しているわけでもなく、何もいいところがない。なんでこんなのが評価されているんだ? 本当にひどい。
⑥はあのラフトレードの秘蔵っ子的な黒人アーティスト。ファーストアルバムのレビューを見ても評価がメチャクチャ高いが、正直何がいいんだ? 少なくともこのライブ盤からは彼の魅力が何も伝わらない。このレベルならアメリカのローカルにゴロゴロいるのでは。
⑦に関しては、他のアルバムとは多少違う。もっといいやりかたがあったはずなのだ。なんでまたしてもスペクターサウンドの焼き直しに取り組むのだろう? という意味で落胆したので入れた。プロデューサーがEストリートバンドの人だからしょうがないんだろうが、バックの音がダサい。「バックコーラスの歌姫たち」でのクライマックスは間違いなくダーレン・ラブが歌う「Use Me」だったが、そういうゴスペル方面のアプローチを見せてくれるだろうと期待していたのだ。まさかこの期に及んでウォール・オブ・サウンドを80年代初頭っぽくやってみました、という一番つまらないやり方をするとは思わなかった。
⑧はファーストアルバムは評判になってたが、そちらは聴いてない。とりあえず大仰で、自分を謎めいて見せたいんだろうなということだけはわかるが、それ以外はよくわからんね。そうした作為めいた戦略臭さがビョークに通じるものを感じて嫌い。そもそもがなぜわからないのかと考えさせることもない音楽で、最初から縁がなかったんだろうな。
⑨は水木しげる追悼ということで聴いてみたレジデンツの新譜。まだやってるんですね・・・。あの目玉の格好はやめたみたいで、スプラッタ風のかぶりものになっている。肝心の中身のほうも見たまんまというか、ホラービデオのサントラみたいな音楽。不安を喚起させる音楽をやりたいというのはわかるけど、ここまでベタベタだと最早コミックバンド。なんか失笑するしかない。別にこんなもん聴かなくてもいいでしょ。
⑩はマット・ジョンソンのザ・ザ。彼については90年代半ばあたりで興味を失したが、80年代から90年代初頭の諸作品はいまでも素晴らしいと思っているしたまに聴く。そのザ・ザの新作ということで興味深かったがなんか陰気くさい環境音楽みたいなインストばかり。なんじゃこりゃと思ったがどうやらサントラのようで。コンセプトがコンセプトだから叩こうとは思わないが、二度と聴くことはないので。
特に激怒・憤慨したのが①-⑤。
その他、激怒もガッカリもしなかったが、ただただ退屈という感想しか浮かばなかったのがビョーク、マシュー・スウィート、グライムス、アリソン・モーラー、PIL、スワンズ。
そこまでひどくはなかったが、イマイチということで印象的だったのがリヴォン・ヘルムの娘。
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