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2017年2月1日水曜日

Aaron Neville - Apache



ずっとソロ・シンガーとしてのアーロン・ネヴィルが苦手だった。A&M時代のポピュラー歌手然とした作風がどうにも合わなかったのだ。歌のうまさも鼻につく感じだったし。常にわざとらしさを感じた。

ブルーノートから出た前作から印象が変わったが、オールディーズのカバーアルバムというコンセプトを含めたプロデューサーのキース&ドン・ウォズの手腕かと思ったが、ソウルヴィルと絡んだ本作でネガティブな印象は吹き飛んだ。あの時代こそが異常だったのだ。快作。

2017年1月31日火曜日

Kindred The Family Soul - Kindred The Family Soul Legacy Of Love



いつも通りのKTFS。すなわち極上のソウル・ミュージック。
このデュオが凄いのは、基本的に同じことをやりながらもそれがマンネリに陥らないこと。欲しいのはいつものKTFSだし、常にそれに応じてくれる。そのあたりまえのことがいかに難しいことか。最高だ。

2017年1月30日月曜日

Joe ‘Blues’ Butler - Full Figured Woman



ルックス、歌唱力、芸名などなど、ありとあらゆる面においてB級臭さがプンプンするジョー・ブルース・バスター。
安っぽいこと極まりないチタリン・サーキット・ブルーズンソウルを展開。
はぐれ刑事ばりに展開が読めるのはこの世界の常だが、この貧乏くささは尋常ではない。

⑩「Young Generation Blues」ではタイトルどおり若い世代の苦悩を歌っているが、若い世代は誰一人共感することもないだろうな。だって聴くわけないもん。

あとジャケットの写真もスゴい。
フツーは作品の看板ぐらいもっとマシなの映すだろと思うが、なまじ美女を起用してリスナーに期待させるような詐欺みたいな真似はこの人の良心が咎めるのだろう。作品そのまんまというか、まあ、そんなジャケだ。
きっと正直で誠実な人なのかもしれないな。そんなJBBに幸あれ。
死ぬまでにあと1回か2回聴いてみたいとは思う愛すべきチープな作品。

2017年1月27日金曜日

Ms. Jody - I Got The Feeling



スピーカーがおかしくなったのかと思った、それぐらいショボい音。
パンクやガレージパンクでは褒め言葉だが、ぶっ飛んでない。ただただショボいのだ。
さすがエコーのチタリンサーキット・ソウル。とはいえ、ここまでヒドかったか?
音の広がりが希薄でのっぺらとしている。
まあ、出来は相変わらず。
エコーのミス・ジョディ、変わりようがないわな。
変わったように聴こえるならスピーカーやら何やらじゃなく俺の頭がおかしい。

The Excitements - Breaking the Rule



60年代ソウル・リバイバルバンドの決定的バンド。
スペインのバンドで、これが3枚目のアルバム。
聴くのはこれがはじめてだが、過去作も聴いてみたくてウズウズ。
熱さ、ガッツ、パワー、俺が求めるものが全部備わっている。グレイト。

2017年1月26日木曜日

Charles Bradley - Changes



基本的に駄作がない人だが、相変わらず秀逸な出来の作品。
というか本作が最高かも。
これぞソウル・ミュージックという一枚だ。

2017年1月24日火曜日

Martha High - Singing for the Good Times



今回のバックは不明だが、相変わらずバックに恵まれているね。
本作はソウル的な側面を色濃くした感触で、むしろスピードメーターやシャオリン・テンプルとやったやつよりこっちのが俺の好み。
ディープな声とディープなサウンドでソウルミュージックとして珠玉の出来。名盤。

2017年1月23日月曜日

Melissa Etheridge - Memphis Rock And Soul


(今や名ばかりとはいえ)STAXからリリースされたSTAXトリビュート、というから俺の興味をそそらないわけがない。メリッサ・エストリッジは俺がガキの頃から名前やジャケをチラホラ見かけたが、ちゃんと聴いたのは今回がはじめて。

昔見たジャケ写真で女スプリングスティーンみたいなイメージを抱いていたが、そんな感じの力み方が印象的。
歌い方のみならずバックの音も全体的にパワフルな作品なのだが、それがソウルミュージックというよりは80年代的アメリカンロック然としすぎでちょっとキツいものがあるように感じるのは俺だけか、それとも単なる偏見かな?

Macy Gray - Stripped



熱心なファンでもない俺からすると、カバー集が続いたせいかここ数年は悪くもないが良くもないというか、迷走しているような作品が続いているような印象のメイシー・グレイ。

ジャズアルバムという点では前にも挙げたメリッサ・モーガンと同じだが、自分の持ち味を捨てて没個性なジャズシンガーになってしまったメリッサと違って、こちらは自分の個性を発揮しているように感じられるのが好感。良くも悪くもそれしかできない、ということでもあるのだろうが。

ここ10年近くのメイシーで一番よいのでは。好盤。

2017年1月20日金曜日

amazonのセールでGET




まー、安いから買っちゃうよな。
前から欲しかったやつとか、値段につられて衝動買いしたのとかいろいろ。
数年経とうがシールドのままのやつが何枚か出るんだろうけど。
ダニエル・マラーノ以外はみんなたぶんゴキゲンなソウルミュージック。

2016年1月9日土曜日

オーティス・クレイが死んでしまった




オーティス・クレイが死んでしまったらしい。

現時点で公式なアナウンスが為されてはいないが、Bo-keysのように共演したバンドがtweetしているので恐らくそうなのだろう。
去年、ビリー・プライスと共演したアルバムがラストになるのか。
あのアルバムに収録されたクワイエット・エレガンスのカバーは反則だった。だってそうだろう。あのオーティスがあの曲のカバーをやるなんて嫌だなんて思えるわけがない。
全盛期と比較すると声の張りやキレが衰えたのはしょうがないが、それでもまだまだ声は出ているし、説得力はたっぷりだった。




去年もベン・E、パーシー、コヴェイ、B・Bと、日本でも親しまれたブルースやソウルのビッグネームが逝去したが、ある意味でオーティス・クレイの訃報は誰よりもある時代の終わりを意味しているような気がしてならない。
ある世代の、ある種類の人たちにとって、オーティス・クレイは音楽の持つ最も魅力的で、なにより誠実な部分を象徴していた時代があったと思う。
もちろん、そんな時代はとっくに終わっている。オーティス・クレイが日本のソウル・ファンにとって特別な存在だった時代は80年代が終わるよりはるか以前に幕を閉じていた。たぶんほとんどの人はオーティス・クレイの存在すら忘れてしまっただろう。
そして誰よりもそうした心情をオーティスに仮託していた評論家の桜井ユタカも数年前に死んだ。そうしたことごとくのわずかなかけらが、オーティスの訃報によって、本当の本当に終わってしまったのだ。


俺はその世代とはかなりズレて音楽を聴きはじめた。
オーティス・クレイの名前を知ったのはいつだっただろう?
具体的には特定できないが、中高生の時点で名前は知っていたと思う。
とはいえ、肝心の楽曲を知るのはまだまだあとのことだ。
雑誌で名前だけを見かけ、オーティス・ラッシュだの、ロバート・クレイだの、ブルースとかソウルは似たような名前のやつが多すぎて区別がつかねえ、とボンクラの俺は思ったものだった。

はじめて音源を買ったのははたちぐらいになって、「愛なき世界」のイギリス盤。Demonからの再発で、ジャケットがHiのものとは異なるデザインで、ボーナストラックが収録されて1曲多くなっている。

実を言うといきなりのめりこんだわけではなかった。ソウルを聴きはじめた最初のうちはスタックスやモータウンなどに比べてハイサウンドはとっつき辛く感じていたのだ。
ハイのよさがわかったのは25歳あたりだったが、それからソウルにのめりこんだ。それまでは自分の優先順位のなかで、ソウルはロックやブルースの下だった。「愛なき世界」をくりかえし聴くようになったのはそれからのことだ。
そのころから依然として、「I Die A Little Each Day」は何度くりかえしても褪せることがない、俺のプレシャスな曲だ。





そうしてオーティスを特別なシンガーとして認識してから、2種類出た日本でのライブアルバムを筆頭にアルバムを買い集めた。ライブアルバムは2種類ともここ数年でオリジナル仕様でCD化されたが、当時はもちろんアナログ。どうせならCD化の際にデラックスエディションとして、アナログではオミットされた楽曲や、リハーサルテイクなんかも入れたらよかったのに。



そんな時期に再発されたのが、One-Derful時代の録音をコンパイルした「Testify!」というコンピレーションだ。ここ数年では最もよく聴いていた。音楽としてのボルテージやパワーを考えると、あの時期こそがピークだったではないかという気もする。



興味を抱いてからはじめてリアルタイムで聴いたオリジナルアルバムは、ライブアルバムの「Respect Yourself」。声量やテンションが凄い。想像以上の現役ぶりに圧倒され、また、嬉しくなり、ずいぶんいろんな人に聴かせまくったものだった。

 

ソロアルバムとしてラストとなった「Truth Is」。その前作の「Walk A Mile In My Shoes」もそうだったようにライブ録音あり、既にほかのアルバムに収録した楽曲ありといった適当というか、いい加減な作りなのだが、何曲かの熱唱のためにも金銭と時間を割く価値はあるし、初来日時の様子を知らない後追いの世代にも、オーティス・クレイの魅力がなんだったのかが十分に伝わると思う。 それほど胸を打つ曲が含まれている。いま、このアルバムを聴きながらブログを書いている。やはり力作だと断言することに疑いの余地はない。いま、アルバムのタイトル曲がかかっている。この次の作品を聴けないのは本当に残念だ。


OTIS CLAY / オーティス・クレイ / TRUTH IS

現時点で未だに訃報を伝えないオフィシャルサイトを見ると、11月まで旺盛にライブを行っていたオーティス。今年の11月にはプエルトリコのブルース・フェスへの参戦も決定していたようだった。そのスケジュールを見ると胸が熱くなる。この人は本当に生涯現役を貫いたのだ。

どのような死因だったのかは知らない。願わくば、苦痛が伴うものや、周囲の人間に疎ましいと思わせるようなものでなければよかったとだけ思う。



今までありがとうございました。そしてこれからもお世話になります。












2015年11月8日日曜日

Doris Duke - I'm A Loser

稼ぎ時だったはずの土曜も閑古鳥。
どうしてこうなった、原因を突き詰めて考えると死ぬしかなくなる。
外へ出る気がしなくなるし、何をやっても面白くない。何を食っても美味くない。鬱々としている。ことごとくが呪わしい。
これが負け組みか。嫌だね。

暇に任せて佐木隆三の「偉大なる祖国アメリカ」 を読んだ。
主人公のことごとくがネトウヨと呼ばれる層と重なる。
弱いものは殺していい云々。
妄想のなかの美しい美しい美しい祖国。
「王国なんて本当はなかったんだ」、三島は割腹前に上演された「薔薇と海賊」のこの場面で泣いていたというが、おれが三島を信用できるのはこのエピソードに由来する。
王国なんてない。インターネットに溢れる愛国者たちの主張を見るにつけ、この台詞がリフレインされる。



KENTから出たドリス・デュークの「I'm A Loser」。
スワンプ・ドッグがプロデュースした2枚のアルバムと未発表曲、Not Onの7吋を収録したもの。
ここ最近はイギリス録音の「Woman」も含めて、よく聴いている。
べ、別におれが負け組みだからこんなタイトルのアルバムを聴いてるんじゃないからな。

しかし泣かせてくれるよな。
スワンプ・ドッグが70年代にプロデュースした女性シンガーものではこれが一番好きだ。
収録された2枚のアルバムのいずれもクオリティが高く、泣ける。胸がひりついてくるね。
特に胸が打たれるのが未発表だった24曲目。

レイ・チャールズのあの曲にやや似た曲調だが、そうした指摘も陳腐に思えるほどの熱唱。
これほどの壮絶曲が未発表だったとは。
youtubeでは結婚前のDoris Willingham名義でヒットする。


45年生まれのドリス・デューク、まだ歌ってるのだろうかと思いを馳せてしまった。















2015年11月6日金曜日

Eric Burdon Live in Berlin 2015


ブルースな生活は続く。
だからずっとyoutubeを見てた。

 

Aretha Franklin live at Fillmore West, July 3rd, 1971  - Full Concert -


 

Delaney & Bonnie & Friends  Copenhagen December 10, 1969


いずれもいいに決まっているのだが、特にぶっ飛んだのがこれ↓


 

Eric Burdon   Live in Berlin 2015

今年のライブ。
見た目のおじいちゃん化が順調すぎるってぐらい順調すぎるが、反比例して声が若々しいこと。
悪魔と取引して、見た目の若さを代償に声の若さを取り戻しているんじゃないのか?
晩年のソロモン・バークとか、10数年前のアル・グリーンみたいなバシっとしたスタジオ・レコーディングを聴きたいよ。
この人をナツメロシンガーで終わらせるのはもったいなさ過ぎる!



2015年6月27日土曜日

Eugene Record Song Book vol.2



聴いていると胸が苦しくなる。
いままでずっと、シャイライツは好きなグループのひとつぐらいの位置づけのはずなのに。
ユージン・レコードよりもサム・ディーズのほうが好きなはずだ。
KENTから出たサム・ディーズやフィリップ・ミッチェルの同様の企画よりも、遥かに切迫なのはどうしてなのだろう。 
Vol.1ではそんなことはなかった。
このvol.2はただひたすらに苦しい。
酒のせいだろうか、チャップリンの「街の灯」のラストシーンのようだ。 
嗚呼。


1. The Chi-lites / Are You My Woman?
2. Joss Stone / Stoned Out Of My Mind
3. Jackie Wilson / Helpless
4. Barbara Acklin / Am I The Same Girl
5. The Chi-lites / Give It Away
6. Peaches & Herb / Two Little Kids
7. The Chi-lites / Just Two Teenage Kids
8. The Chi-lites / Toby
9. Joss Stone /
10. Johnny Sayles / Troubles A Comin’
11. The Blind Boys of Alabama feat. Casey Dienel / There Will Never Be Any Peace
12. Timmy Thomas / Coldest Days Of My Life
13. The Chi-lites / Have You Seen Her
14. The Promises / Oh Boy
15. The Artistics / What Happened
16. Wales Wallace / We’re Not Happy
17. Loleatta Holloway / There’ll Come A Time
18. Ginji James / Until You Return
19. Lionel Hampton / Please Sunrise
20. George Benson / Soulful Strut






2015年5月31日日曜日

G.C. Cameron - Love Songs & Other Tragedies


DEEP & MELLOW。
このアルバムのほとんどが、俺がソウル・ミュージックに求めているサムシングでできている。
スピナーズ時代よりもディープな体質が前面に出ているからか。
ダンサーも、メロウも、スローも、逸品揃い。
聴かな恥、どこかで聞いたそんな言葉がふさわしいグレイトな一枚。


 

2015年5月12日火曜日

Rufus Thomas - Crown Prince Of Dance

ルーファス・トーマスといえばワッツタックスでのパフォーマンスが印象的な方も多いだろう。
あのバカバカしくもゴキゲンなパフォーマンスは圧巻だったよな。

そんなルーファス・トーマスの、イナたさとファンキーさ加減がつくづくカッコいい、73年の会心作がこの「Crown Prince Of Dance」。
ジャケもファンキーでカッコいいんだよな~・・・って、アナログやCDでもなく、レンタルをリッピングしたやつを聴いてるから、それについてはとやかく言える立場じゃないんだけど。

かなり久々に聴くが、バックの演奏もキングピンズやハイリズム、ムーブメントと腕利きが入れ替わり立ち代り勤めていて聴き応えあり。しかしまた、なんでコーネル・ デュプリー? この時期のスタックスがハイスタジオやマッスルショールズと深く関係を築いていたことはよく語られるけど、余り真面目なリスナーではないお れからするとその意外さが興味津々。

⑦、⑧といったスローもいぶし銀ぶりも沁みる。
ラストでは必殺の動物鳴きまねも炸裂、その毎度おなじみなバカバカしさもファンキー!

2015年5月11日月曜日

Sam Cooke - The RCA Albums Collection


例によって仕事で何もできなかったに等しいが、今年のGWは家族での道南ドライブと、サム・クックのボックスを950円でゲットに集約されるだろう。



恐らく同一人物が処分したのだろう、GWの前あたりから近場のブックオフでオーティスやサム・クックが大量に売られていた。
数年前に出たものも含まれているから、売った方は割りと最近まで熱心にそのあたりを聴いていたはずだし、枚数的にもかなりの熱意があったはずだ。
ここまで手放すとはいかなる心境の変化によるものなのだろうか。

だって、旧規格のリマスターもされていない1枚もののベスト盤が1500円ぐらいで売られているのに、なぜかリマスターされた8枚組ボックスが950円であたりまえのように売られてるんだぜ? 
要するに、この街ではサム・クックなんか誰も知ったことじゃないし、どうだっていいんだ。

こんな街でサム・クック、それはとてつもない苦行なのだ。
売った人も、いままで家族や親戚、友人に散々「わけがわからない」だの、「そんなの知らない」だの、マニアオタク呼ばわりされ続けたことだろうよ。
それなのに全部(たぶん)手放してしまうなんて・・・。

まあ、実情はそれほど重たくはないかも知れない。
今はリッピングしとけば音は聞けるからな。
子供の頃は中古で買ったレコードが気に入るとどんな人がこのレコードの元の持ち主で、どんな理由でこんな素晴らしいレコードを手放したんだろうとクドクド考えていたものだった。
そしてそんな想像は、決まって暗くて気がめいるようなイメージに帰結するのだった。
だって、あんなに素晴らしいレコードを売り払うなんて、よっぽどの事情がないとありえないだろう?

いずれにせよ、リッピングもCDのコピーもありえなかった20世紀のイマジネーション。
だがその想像力よりも古い音楽が相変わらずイカしすぎている。とりあえずハーレム・スクェアをかけたが、いつ聴いてもエキサイティングだ。まあ、これでハーレムスクェアを3枚持ってることになるのだが、音質は旧規格よりも上回っているのは言うまでもない。

たぶん売り主はmp3プレイヤーで相変わらずサムやオーティスを聴いているのだろう。いや、思いたい。
手放してくれてありがとう。これから、ずっと大切に聴かせていただきます。










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