2015年5月31日日曜日

G.C. Cameron - Love Songs & Other Tragedies


DEEP & MELLOW。
このアルバムのほとんどが、俺がソウル・ミュージックに求めているサムシングでできている。
スピナーズ時代よりもディープな体質が前面に出ているからか。
ダンサーも、メロウも、スローも、逸品揃い。
聴かな恥、どこかで聞いたそんな言葉がふさわしいグレイトな一枚。


 

2015年5月28日木曜日

B.B.King - Blues Is King


以前のエントリーで、晩年のB.Bはギターを弾く指先がたどたどしくなろうが、そのシャウトは決して衰えなかったという意味のことを記したが、全面的に訂正する。

もちろん年齢を考慮すると尋常ではない声が出ていたが、やはり若き日からみると老いたることは否めなかった。
もちろん、80を過ぎてあれだけ声が出ていたのは相当に凄い話だが、考えてみれば精力に溢れていた時期のレコーディングがあれだけ残っているのだ。まあ、普通にそっち聴いたほうがいいよな。

このように全面的に意見を訂正・撤回する気になったのは、久々に「Blues Is King」を聞いてしまったからだ。
66年にシカゴで行われたライブのアルバムだが、しかしとにかく凄いね。これぞ名盤の称号にふさわしい出来。
とにかくパワーが凄い。金や女、仕事や交友関係でのちっぽけなブルースなんて吹っ飛ばされてしまう。

声も凄いし、B.B節全開のギターもタマらない。グイグイと突き進むバンドのグルーヴも相当なもんだ。
ブルースギターの評価の基準とはテクニックの上手い下手ではなく、誰のクセが好きかどうかなのだと思っているが、おれはB.Bのクセがやっぱり好きだな。

アルバムタイトルもイカしてる。
Blues Is Kingだもんな。

タイトル通り、やっぱりブルースは、B.Bは音楽のホームラン王だね。
そんな当然すぎるほど当然のことを再認識させられた珠玉のライブアルバム。
ブルース・ラヴァーも、そうじゃないヤツも、一家に一枚常備すべきマスターピースだ。

Phoebe Snow - Against The Grain


フィービ・スノー、78年の5枚目。
彼女に関してはブルースやフォークの色が濃かったファーストばかり聴いていて、それ以外の作品は敬遠していた。  
本作もAOR色が強い。
ダン・ペンによるディープソウルの定番②、エイス・デイの③といったソウルのカバーも悪くはないがそこそこの出来で収まっている印象。

ファーストの作風を基準とするなら、ずいぶんと薄く感じることは事実。
まあ、ここ最近はどうもそうした薄さ、軽さを求めているのだが。
たとえば、いかにも70年代半ば~後半的なシンセのサウンドがいくつかの楽曲で聞こえるが、ハッキリ言ってダサい。が、味がある。
だからこそオーティスの曲からタイトルをいただいて、説明にソウルが好きって書いているのにもかかわらずあまりソウルのことを書かないのだが。

好きな曲は⑧。かつてならポップス、AORと小馬鹿にしていた曲調だ。
昔はくすんだ刺々しい音楽が好きだったから、「Oh LA」のような曲も、そしてうたわれているLAのことも嫌いだった。
どんな心変わりでこれがいいと思うようになったのかって?
さあね。よくわからないし、わかりたくもないね。
たぶんおれよりもおれの嫁さんのほうが詳しいんじゃないのか?


2015年5月26日火曜日

Frank Christian - Somebody's Got To Do It


デイブ・ヴァン・ロンクがカバーした「Where Were You Last Night?」を収録したフランク・クリスチャンのファースト。
彼の存在を知ったのは友部正人を通してだった。
俺がSSWにどっぷりだったゼロ年代前半はCD化されておらず、アナログもかなりレアだったように記憶している。

いい意味で80年代の作品とは思えないプロダクション。
楽曲、演奏、歌唱のすべてが胸に染みる。

それにしてもヒップホップやオルタナティブといった最先端な音の影に隠れてこのような伝統的かつエバーグリーンなアーティスト、作品が水のように染み出ていた当時のニューヨーク音楽シーンのなんと豊潤なことか。


これぞ名盤だ。


2015年5月24日日曜日

Bobby Byrd 2タイトル






1000円シリーズ。
内容は頗るよい。
おれのなかでBB再評価がプチブーム。

2015年5月17日日曜日

B.B.King Is Gone

B.B.が死んだ。
少なからずショックを受けている。

BBは死なない、おれはそう信じていたからだ。

20年前から誰のライブが見たいかと問われると「BB」と答えていた。
理由? ギタリストとして、そしてなによりシンガーとして魅力的なのは言うまでもないが、加えてもうすぐ死ぬだろうと考えていたからだ。



そんなことを言い続けて20年もの年月が経過した。
死ぬどころか、むしろその言霊が逆の作用を果たして不老不死の力を与えているのではないかと思うほど、BBは旺盛に作品をリリースし続け、元気に世界を駆け回り続けた。

数年前のライブ映像を見ると、ここ数年はずいぶんと顔の肉が削げ落ちて老いて見えたものだった。
ギターを弾く指もたどたどしくなってはいたが、まだまだ声はたっぷりと出ており、こりゃ100まで余裕でステージをこなしてるなと思わせたものだった。

結局、生でBBのライブを拝む夢は叶わなかった。


ベン・E、パーシーと、ブラックミュージックの大御所がどんどん死んでゆく。
残るはもはやアレサとバディ・ガイだけではないか?

さらばBB。 本当にありがとう。

合掌。

2015年5月14日木曜日

Sharon Forrester - Happy Day

ずっと長いこと、近所のブックオフ500円コーナーでシャロン・フォレスターの「ハッピー・デイ」が並んでいた。
ラヴァーズ・ロックの古典として余りに有名な「Sharon」を名盤であると信じて疑わない俺が思わず「ほう」などとひとりごちたのは言うまでもないが、なぜかレジに運ぶことはなく、そのうち買おうと思い続けて早一年。
買おうかと思いはするものの、頻発される3枚1000円セールの時すら結局は購入せず現在に至っていたのだが、昨日足を運んだところ、なんと100円コーナーにブチこまれているのを発見&サルベージした次第だ。

しかし、ま、手元でまじまじと見ると、どうして1年も迷った挙句に買わなかった理由が具体的にわかってきた。

まず、ジャケが悪い。



いかにもポスト・バブル時代特有の脱力感溢れたセンスのイラスト。ここ10数年なら癒し系とでも形容されるのだろうか。現在ならムーミングッズを買い漁っている女がターゲットというのが一目瞭然。

そういえば、この時代はジャネット・ケイやクレモンティーヌ、絵ブリシング・バット・ザ・ガールあたりがOLに持てはやされていた印象(当時、そのタイプのスケと接点ゼロだったので憶測)だが、本作もそうした層をターゲットにしていたのは疑うまでもないだろう。
「日本先行発売」という帯に付されたフレーズも不吉だ。てか、ジャマイカやイギリスでもリリースされたのか?


でも、ライナーは会田裕之だし・・・などとプレイしてみたのだが、おれはエスパーなのか? あるいは動物的な超鋭敏な本能で回避していたのか・・・。1曲目の「My Boy Lollipop」を聴いてしみじみ100円でよかったと思った。
そもそも考えてみりゃ、80~90年代のレゲエって好きじゃねえんだよな。リバーブの効いたドラムとか、シンセの音ってホントーにダサいし、あれがクールでオシャレだとされていた時代があったなんて信じられないぜ。当時も眼中になかったし、耳が変わった今でも余りいいとは思えない。

などと、最初はたった100円にもかかわらず損したとブツブツ愚痴っていたのだが、聴いているうちに、というか、ろくずっぽ聴きもせずダラダラBGMとしてタレ流しに掃除やら何やらをこなしているうち、これはこれでアリか、という気になってきた。
ファーストアルバムのように浸って聴くのではなく、あくまでBGMとしてなら。
考えてみりゃバックの音がダサいだけで、シンガーとしての実力は一級品。
ポンコツと化したかつてのレジェンドを引っ張り出しただけの作品ではないことは明らかだしね。

まあ、考えてみりゃ95年当時、裏方の思惑はどうであれ、伝説化していたシャロン・フォレスターのフルアルバムを日本製作で出せただけでも本当は凄いっちゃ凄いことだからなあ。
ライナーによれば本作⑪がクルマのCMで用いられるなどレコード会社も力を注いだようだが、結局先にたとえに挙げたジャネット・ケイやクレモンティーヌのように、日本で人気が定着することはなかったシャロン・フォレスター。

このあと、日本でアルバムがリリースされることはなかったようだが、まあ、今では誰をターゲットにしているのかまったく理解不能な色物化した活動を細々と日本で行っている(らしい)ジャネットやクレモンティーヌみたくなるよりはマシか。

当時の日本のレコード会社ってカネあったんだなあ、とつくづく思わせた本作。
バブルは終わったが、まだ世の中に勢いがあった時代に思いを馳せつつ、快適な掃除のお供にどうぞ。











2015年5月13日水曜日

C.W.Stoneking - Gon Boogaloo

カッコいい!

何の先入観もなしに耳にして、ストレートに思った。
トム・ウェイツからメロウさとバックの音の厚みを抜いたらコイツ。
猥雑で、レイジーで、安っぽくて、カラカラに乾いていて、ヘタウマで、センスのよさに溢れていて、そしてバカバカしくもあり、おれが勝手に定義しているブルースの大筋で合致している。
C.W.Stonekingは74年生まれのオーストラリア人らしいが、まさかこんなヤツがいるだなんて!






今回聞いたのは2014年にリリースされた「Gon Boogaloo」。

どうも現時点で本作を含めて3枚のアルバムをリリースしているようだ。
これはもうGETするしかないな。

こういう音楽に出会えることが僥倖というのだ。



2015年5月12日火曜日

Rufus Thomas - Crown Prince Of Dance

ルーファス・トーマスといえばワッツタックスでのパフォーマンスが印象的な方も多いだろう。
あのバカバカしくもゴキゲンなパフォーマンスは圧巻だったよな。

そんなルーファス・トーマスの、イナたさとファンキーさ加減がつくづくカッコいい、73年の会心作がこの「Crown Prince Of Dance」。
ジャケもファンキーでカッコいいんだよな~・・・って、アナログやCDでもなく、レンタルをリッピングしたやつを聴いてるから、それについてはとやかく言える立場じゃないんだけど。

かなり久々に聴くが、バックの演奏もキングピンズやハイリズム、ムーブメントと腕利きが入れ替わり立ち代り勤めていて聴き応えあり。しかしまた、なんでコーネル・ デュプリー? この時期のスタックスがハイスタジオやマッスルショールズと深く関係を築いていたことはよく語られるけど、余り真面目なリスナーではないお れからするとその意外さが興味津々。

⑦、⑧といったスローもいぶし銀ぶりも沁みる。
ラストでは必殺の動物鳴きまねも炸裂、その毎度おなじみなバカバカしさもファンキー!

2015年5月11日月曜日

Sam Cooke - The RCA Albums Collection


例によって仕事で何もできなかったに等しいが、今年のGWは家族での道南ドライブと、サム・クックのボックスを950円でゲットに集約されるだろう。



恐らく同一人物が処分したのだろう、GWの前あたりから近場のブックオフでオーティスやサム・クックが大量に売られていた。
数年前に出たものも含まれているから、売った方は割りと最近まで熱心にそのあたりを聴いていたはずだし、枚数的にもかなりの熱意があったはずだ。
ここまで手放すとはいかなる心境の変化によるものなのだろうか。

だって、旧規格のリマスターもされていない1枚もののベスト盤が1500円ぐらいで売られているのに、なぜかリマスターされた8枚組ボックスが950円であたりまえのように売られてるんだぜ? 
要するに、この街ではサム・クックなんか誰も知ったことじゃないし、どうだっていいんだ。

こんな街でサム・クック、それはとてつもない苦行なのだ。
売った人も、いままで家族や親戚、友人に散々「わけがわからない」だの、「そんなの知らない」だの、マニアオタク呼ばわりされ続けたことだろうよ。
それなのに全部(たぶん)手放してしまうなんて・・・。

まあ、実情はそれほど重たくはないかも知れない。
今はリッピングしとけば音は聞けるからな。
子供の頃は中古で買ったレコードが気に入るとどんな人がこのレコードの元の持ち主で、どんな理由でこんな素晴らしいレコードを手放したんだろうとクドクド考えていたものだった。
そしてそんな想像は、決まって暗くて気がめいるようなイメージに帰結するのだった。
だって、あんなに素晴らしいレコードを売り払うなんて、よっぽどの事情がないとありえないだろう?

いずれにせよ、リッピングもCDのコピーもありえなかった20世紀のイマジネーション。
だがその想像力よりも古い音楽が相変わらずイカしすぎている。とりあえずハーレム・スクェアをかけたが、いつ聴いてもエキサイティングだ。まあ、これでハーレムスクェアを3枚持ってることになるのだが、音質は旧規格よりも上回っているのは言うまでもない。

たぶん売り主はmp3プレイヤーで相変わらずサムやオーティスを聴いているのだろう。いや、思いたい。
手放してくれてありがとう。これから、ずっと大切に聴かせていただきます。










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