Phoebe Snow - Against The Grain


フィービ・スノー、78年の5枚目。
彼女に関してはブルースやフォークの色が濃かったファーストばかり聴いていて、それ以外の作品は敬遠していた。  
本作もAOR色が強い。
ダン・ペンによるディープソウルの定番②、エイス・デイの③といったソウルのカバーも悪くはないがそこそこの出来で収まっている印象。

ファーストの作風を基準とするなら、ずいぶんと薄く感じることは事実。
まあ、ここ最近はどうもそうした薄さ、軽さを求めているのだが。
たとえば、いかにも70年代半ば~後半的なシンセのサウンドがいくつかの楽曲で聞こえるが、ハッキリ言ってダサい。が、味がある。
だからこそオーティスの曲からタイトルをいただいて、説明にソウルが好きって書いているのにもかかわらずあまりソウルのことを書かないのだが。

好きな曲は⑧。かつてならポップス、AORと小馬鹿にしていた曲調だ。
昔はくすんだ刺々しい音楽が好きだったから、「Oh LA」のような曲も、そしてうたわれているLAのことも嫌いだった。
どんな心変わりでこれがいいと思うようになったのかって?
さあね。よくわからないし、わかりたくもないね。
たぶんおれよりもおれの嫁さんのほうが詳しいんじゃないのか?


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