B.B.King - Blues Is King


以前のエントリーで、晩年のB.Bはギターを弾く指先がたどたどしくなろうが、そのシャウトは決して衰えなかったという意味のことを記したが、全面的に訂正する。

もちろん年齢を考慮すると尋常ではない声が出ていたが、やはり若き日からみると老いたることは否めなかった。
もちろん、80を過ぎてあれだけ声が出ていたのは相当に凄い話だが、考えてみれば精力に溢れていた時期のレコーディングがあれだけ残っているのだ。まあ、普通にそっち聴いたほうがいいよな。

このように全面的に意見を訂正・撤回する気になったのは、久々に「Blues Is King」を聞いてしまったからだ。
66年にシカゴで行われたライブのアルバムだが、しかしとにかく凄いね。これぞ名盤の称号にふさわしい出来。
とにかくパワーが凄い。金や女、仕事や交友関係でのちっぽけなブルースなんて吹っ飛ばされてしまう。

声も凄いし、B.B節全開のギターもタマらない。グイグイと突き進むバンドのグルーヴも相当なもんだ。
ブルースギターの評価の基準とはテクニックの上手い下手ではなく、誰のクセが好きかどうかなのだと思っているが、おれはB.Bのクセがやっぱり好きだな。

アルバムタイトルもイカしてる。
Blues Is Kingだもんな。

タイトル通り、やっぱりブルースは、B.Bは音楽のホームラン王だね。
そんな当然すぎるほど当然のことを再認識させられた珠玉のライブアルバム。
ブルース・ラヴァーも、そうじゃないヤツも、一家に一枚常備すべきマスターピースだ。

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