・音楽ファイルを入れていたHDDが死んだ
・必要なファイルを再度入手するために新譜へ手が回らず
・今更ハロプロのファンになった
・アンジュルムカッコいい!
・5月にはモー娘。のライブへ行った。トライアスロンみたいなライブ
・7月には細野晴臣のライブを見た。塚原卜伝みたいなライブ
・黒船では面影ラッキーホールがよかった。一発で好きになった
・この3つはいずれもよかった
・現時点で新譜では特にぐっとくるものはなし
・とはいえジェームス・ハンターとか、踊る! 室町ディスコなどそれなりにあったことは事実
・再発&発掘では・・・今は思いつかん
・買ったばかりということで先日ソニーから出たSSW系の再発とメロンのベストを聞いてる
・ダン・ペンのノーバディズフールはまだ未開封
・ソウルミュージックに関してここ数年で一番聴いていないかも
・じっくり音楽を聴く時間がほしい
・音楽にまつわる書籍ではアレサの評伝、それ以外では唐牛健太郎に関する評伝
・田中清玄の墓に行った。高龍寺
今度はゆっくりと音楽を聴いて、ゆっくりと感想を記したい
2016年9月15日木曜日
2016年1月9日土曜日
オーティス・クレイが死んでしまった
オーティス・クレイが死んでしまったらしい。
現時点で公式なアナウンスが為されてはいないが、Bo-keysのように共演したバンドがtweetしているので恐らくそうなのだろう。
去年、ビリー・プライスと共演したアルバムがラストになるのか。
あのアルバムに収録されたクワイエット・エレガンスのカバーは反則だった。だってそうだろう。あのオーティスがあの曲のカバーをやるなんて嫌だなんて思えるわけがない。
全盛期と比較すると声の張りやキレが衰えたのはしょうがないが、それでもまだまだ声は出ているし、説得力はたっぷりだった。
去年もベン・E、パーシー、コヴェイ、B・Bと、日本でも親しまれたブルースやソウルのビッグネームが逝去したが、ある意味でオーティス・クレイの訃報は誰よりもある時代の終わりを意味しているような気がしてならない。
ある世代の、ある種類の人たちにとって、オーティス・クレイは音楽の持つ最も魅力的で、なにより誠実な部分を象徴していた時代があったと思う。
もちろん、そんな時代はとっくに終わっている。オーティス・クレイが日本のソウル・ファンにとって特別な存在だった時代は80年代が終わるよりはるか以前に幕を閉じていた。たぶんほとんどの人はオーティス・クレイの存在すら忘れてしまっただろう。
そして誰よりもそうした心情をオーティスに仮託していた評論家の桜井ユタカも数年前に死んだ。そうしたことごとくのわずかなかけらが、オーティスの訃報によって、本当の本当に終わってしまったのだ。
俺はその世代とはかなりズレて音楽を聴きはじめた。
オーティス・クレイの名前を知ったのはいつだっただろう?
具体的には特定できないが、中高生の時点で名前は知っていたと思う。
とはいえ、肝心の楽曲を知るのはまだまだあとのことだ。
雑誌で名前だけを見かけ、オーティス・ラッシュだの、ロバート・クレイだの、ブルースとかソウルは似たような名前のやつが多すぎて区別がつかねえ、とボンクラの俺は思ったものだった。
はじめて音源を買ったのははたちぐらいになって、「愛なき世界」のイギリス盤。Demonからの再発で、ジャケットがHiのものとは異なるデザインで、ボーナストラックが収録されて1曲多くなっている。
実を言うといきなりのめりこんだわけではなかった。ソウルを聴きはじめた最初のうちはスタックスやモータウンなどに比べてハイサウンドはとっつき辛く感じていたのだ。
ハイのよさがわかったのは25歳あたりだったが、それからソウルにのめりこんだ。それまでは自分の優先順位のなかで、ソウルはロックやブルースの下だった。「愛なき世界」をくりかえし聴くようになったのはそれからのことだ。
そのころから依然として、「I Die A Little Each Day」は何度くりかえしても褪せることがない、俺のプレシャスな曲だ。
そうしてオーティスを特別なシンガーとして認識してから、2種類出た日本でのライブアルバムを筆頭にアルバムを買い集めた。ライブアルバムは2種類ともここ数年でオリジナル仕様でCD化されたが、当時はもちろんアナログ。どうせならCD化の際にデラックスエディションとして、アナログではオミットされた楽曲や、リハーサルテイクなんかも入れたらよかったのに。
そんな時期に再発されたのが、One-Derful時代の録音をコンパイルした「Testify!」というコンピレーションだ。ここ数年では最もよく聴いていた。音楽としてのボルテージやパワーを考えると、あの時期こそがピークだったではないかという気もする。
興味を抱いてからはじめてリアルタイムで聴いたオリジナルアルバムは、ライブアルバムの「Respect Yourself」。声量やテンションが凄い。想像以上の現役ぶりに圧倒され、また、嬉しくなり、ずいぶんいろんな人に聴かせまくったものだった。
ソロアルバムとしてラストとなった「Truth Is」。その前作の「Walk A Mile In My Shoes」もそうだったようにライブ録音あり、既にほかのアルバムに収録した楽曲ありといった適当というか、いい加減な作りなのだが、何曲かの熱唱のためにも金銭と時間を割く価値はあるし、初来日時の様子を知らない後追いの世代にも、オーティス・クレイの魅力がなんだったのかが十分に伝わると思う。 それほど胸を打つ曲が含まれている。いま、このアルバムを聴きながらブログを書いている。やはり力作だと断言することに疑いの余地はない。いま、アルバムのタイトル曲がかかっている。この次の作品を聴けないのは本当に残念だ。
現時点で未だに訃報を伝えないオフィシャルサイトを見ると、11月まで旺盛にライブを行っていたオーティス。今年の11月にはプエルトリコのブルース・フェスへの参戦も決定していたようだった。そのスケジュールを見ると胸が熱くなる。この人は本当に生涯現役を貫いたのだ。
どのような死因だったのかは知らない。願わくば、苦痛が伴うものや、周囲の人間に疎ましいと思わせるようなものでなければよかったとだけ思う。
今までありがとうございました。そしてこれからもお世話になります。
2016年1月7日木曜日
Sam Ock - In Ya Mellow Tone with Sam Ock
サム・オック? クックじゃなくて? サム・クックじゃないならおっくん? ふっくんつっくんおっくんの?
などとつまらないギャグはともかく、ちょっと前に話題になっていたサム・オックの昨年の作品。
先述のとおり、俺からするとある意味で名前にインパクトを受けたほどだから、何者だと名前をググってみると天使のような声がウリだとか・・・。
はあ。天使ねえ・・・。アジア系というが、なんか画像も胡散臭いし・・・。
そんなネガティブな気分で聴いてみたのだが、くっだらない先入観なんか一発でふっとんだ。
1曲目のストリングスの使い方を聴いてすぐ気に入った。
アルバムタイトルがそのまんまという気持ちのいい音がそのまんま続く。
むしろその心地よさゆえに聞き流せてしまう、そんな軽さこそが難点といえば難点か。
そういう意味でブラコン的というか、AOR的というか、いわばBGMとしての機能性を追及しているというか、まあ、そういうスタイルだ。
しっかし世界には色んなヤツがいるもんだ。
そういう意味でも音楽は面白い。
2016年1月5日火曜日
Celebrating the Music of Inside Llewyn Davis
今さらだがHappy New Year。
大晦日は買出しに出かけ、メシ食って酒飲んだ。
テレビはすぐに見るのをやめた。
ガキの使いは笑ってはいけないどころかそもそもが笑えるほうがおかしい内容だったし、 格闘技はレーナの試合だけを見たが次の試合まで引っ張るのが長すぎてそっちに飽きてしまった。紅白に回すと星野源が気持ち悪いからすぐに見るのをやめた。
こいつら、いつまでこういうことを続けるつもりなんだ?
ずっと放置したきり一度も見ていなかったDVDを見た。
コーエン兄弟の「インサイド・オブ・ルーウィン・デイビス」。
デイブ・ヴァン・ロンクをモデルにしたやつ。
ルーウィン・デイビスは住む部屋もなく、他人のライブをぶち壊し、女を孕ませ、ヒッチハイクの先で邪魔になった猫を捨て、 泊めてくれた恩人を罵倒する。
ロンクがあそこまでどうしようもないやつだったのかは知らない。
以前、友部正人にロンクについてを質問したときは「ディランの自伝に書かれているまんま」と答えてくれた。
ディランの自伝に描かれてるロンクも、そしてロンク本人の自伝を読んでも、嫌いになれない。
なにより、肝心のロンクの音楽が大好きだ。
映画は見ていてつらかった。どうしてあんなことをやってしまうのか、すごくよくわかったから。
ルーウィン・デイビスが信じているカッコいいものと、周囲が誉めそやすものとの相違のギャップ。ルーウィン・デイビスは親しくしている(そして自分よりも人気がある)フォークシンガーの曲さえ内心でバカにしまくっている。にもかかわらず、彼が見下している連中よりも評価されることがない。
それどころか誰よりもうだつがあがらないざまだ。
ここ数日、Celecrating The Music Of Inside Llwyn Davisを聴く。
映画を元に発展した、フォークソングのイベントのライブアルバムだ。
誰がどう、とかそんな聴き方はしなかった。酔っ払っていたからだ。
どっちにしろどの曲の誰の演奏がよかった、とかそんな聴き方はどうでもいいアルバムであることは間違いないだろう。
ミルク・カートン・キッズのような正統派フォーキーはもちろんのこと、新作ではプログレッシヴ・アメリカーナとでもいいたくなるような作品を作ったパンチブラザーズや、コステロやジャック・ホワイトといったロックのビッグネームすら、ディラン以前のグリニッジ・ヴィレッジのフォークシーンと同化している。
このアルバムの感想は聴くたびに異なる。
まるで仮面をかぶっているようだと、もっと本来の個性を出すべきだと考えることもあれば、その同化ぶりに参加アーティストたちの深いリスペクトを痛感することもある。
たぶん、これから何度聴いてもこの二つの感想を行ったり来たりすることだろう。
参加者で驚いたのはボブ・ニューワースだ。まだやってるとは思わなかった。
現在76歳だという。
大晦日は買出しに出かけ、メシ食って酒飲んだ。
テレビはすぐに見るのをやめた。
ガキの使いは笑ってはいけないどころかそもそもが笑えるほうがおかしい内容だったし、 格闘技はレーナの試合だけを見たが次の試合まで引っ張るのが長すぎてそっちに飽きてしまった。紅白に回すと星野源が気持ち悪いからすぐに見るのをやめた。
こいつら、いつまでこういうことを続けるつもりなんだ?
ずっと放置したきり一度も見ていなかったDVDを見た。
コーエン兄弟の「インサイド・オブ・ルーウィン・デイビス」。
デイブ・ヴァン・ロンクをモデルにしたやつ。
ルーウィン・デイビスは住む部屋もなく、他人のライブをぶち壊し、女を孕ませ、ヒッチハイクの先で邪魔になった猫を捨て、 泊めてくれた恩人を罵倒する。
ロンクがあそこまでどうしようもないやつだったのかは知らない。
以前、友部正人にロンクについてを質問したときは「ディランの自伝に書かれているまんま」と答えてくれた。
ディランの自伝に描かれてるロンクも、そしてロンク本人の自伝を読んでも、嫌いになれない。
なにより、肝心のロンクの音楽が大好きだ。
映画は見ていてつらかった。どうしてあんなことをやってしまうのか、すごくよくわかったから。
ルーウィン・デイビスが信じているカッコいいものと、周囲が誉めそやすものとの相違のギャップ。ルーウィン・デイビスは親しくしている(そして自分よりも人気がある)フォークシンガーの曲さえ内心でバカにしまくっている。にもかかわらず、彼が見下している連中よりも評価されることがない。
それどころか誰よりもうだつがあがらないざまだ。
ここ数日、Celecrating The Music Of Inside Llwyn Davisを聴く。
映画を元に発展した、フォークソングのイベントのライブアルバムだ。
誰がどう、とかそんな聴き方はしなかった。酔っ払っていたからだ。
どっちにしろどの曲の誰の演奏がよかった、とかそんな聴き方はどうでもいいアルバムであることは間違いないだろう。
ミルク・カートン・キッズのような正統派フォーキーはもちろんのこと、新作ではプログレッシヴ・アメリカーナとでもいいたくなるような作品を作ったパンチブラザーズや、コステロやジャック・ホワイトといったロックのビッグネームすら、ディラン以前のグリニッジ・ヴィレッジのフォークシーンと同化している。
このアルバムの感想は聴くたびに異なる。
まるで仮面をかぶっているようだと、もっと本来の個性を出すべきだと考えることもあれば、その同化ぶりに参加アーティストたちの深いリスペクトを痛感することもある。
たぶん、これから何度聴いてもこの二つの感想を行ったり来たりすることだろう。
参加者で驚いたのはボブ・ニューワースだ。まだやってるとは思わなかった。
現在76歳だという。
2015年12月30日水曜日
激怒憤慨失望落胆失笑アルバム・オブ・ザ・イヤー2015
- Bloodhound Gang - Hard-Off
- Charlie Brown Superstar - Afro Disco Funk
- Dub Pistols - Return of the Pistoleros
- Tess Parks and Anton Newcombe - I Declare Nothing
- The Weeknd - Beauty Behind The Madness
- Benjamin Booker - Live at Third Man Records
- Darlene Love - Introducing Darlene Love
- FKA Twigs - M3LL155X
- The Residents - Shadowland
- The The - Hyena
要するに俺には合わなかったアルバムを10枚。
①は売れ線っぽいシンプルなロックと、EDMが交互に収録されている。俺、こういうの大嫌い。U2(というかボノ)を見るにつけ人間の下劣な部分を見せ付けられるようで辟易とさせられるが、タイプは違えど同じ種類の嫌悪感がこみあげる。
②はクソダサいディスコ。なんだこれ。こんなのリバイバルしてるのか。
③はリリース直後にもコキ下ろした記憶があるが、改めて聴き直すことでよい点が見えるかと思ったが、やはりダメだった。むしろ聴く前の期待感と最初の落胆、怒りが増幅して蘇るだけ。つくづくダサい。
④もひどい。音痴なねーちゃんがボーカルの、ふた昔前のクリエイションレコードに所属していたような時代錯誤のバンド。自分たちが思っているほどラジカルで尖っているわけでもないくせ、アーティスト気取りなのが鼻につく。二度と聴きたくないね。
⑤はマニア相手に評判なのでそれなりに聴きどころがあるのだろうと期待して購入したのだが、全然面白くない。なんだこの軽くて色気もない声? Rケリーみたいにトラックに惹き付けられるわけでもないし、ダンスミュージックとして機能しているわけでもなく、何もいいところがない。なんでこんなのが評価されているんだ? 本当にひどい。
⑥はあのラフトレードの秘蔵っ子的な黒人アーティスト。ファーストアルバムのレビューを見ても評価がメチャクチャ高いが、正直何がいいんだ? 少なくともこのライブ盤からは彼の魅力が何も伝わらない。このレベルならアメリカのローカルにゴロゴロいるのでは。
⑦に関しては、他のアルバムとは多少違う。もっといいやりかたがあったはずなのだ。なんでまたしてもスペクターサウンドの焼き直しに取り組むのだろう? という意味で落胆したので入れた。プロデューサーがEストリートバンドの人だからしょうがないんだろうが、バックの音がダサい。「バックコーラスの歌姫たち」でのクライマックスは間違いなくダーレン・ラブが歌う「Use Me」だったが、そういうゴスペル方面のアプローチを見せてくれるだろうと期待していたのだ。まさかこの期に及んでウォール・オブ・サウンドを80年代初頭っぽくやってみました、という一番つまらないやり方をするとは思わなかった。
⑧はファーストアルバムは評判になってたが、そちらは聴いてない。とりあえず大仰で、自分を謎めいて見せたいんだろうなということだけはわかるが、それ以外はよくわからんね。そうした作為めいた戦略臭さがビョークに通じるものを感じて嫌い。そもそもがなぜわからないのかと考えさせることもない音楽で、最初から縁がなかったんだろうな。
⑨は水木しげる追悼ということで聴いてみたレジデンツの新譜。まだやってるんですね・・・。あの目玉の格好はやめたみたいで、スプラッタ風のかぶりものになっている。肝心の中身のほうも見たまんまというか、ホラービデオのサントラみたいな音楽。不安を喚起させる音楽をやりたいというのはわかるけど、ここまでベタベタだと最早コミックバンド。なんか失笑するしかない。別にこんなもん聴かなくてもいいでしょ。
⑩はマット・ジョンソンのザ・ザ。彼については90年代半ばあたりで興味を失したが、80年代から90年代初頭の諸作品はいまでも素晴らしいと思っているしたまに聴く。そのザ・ザの新作ということで興味深かったがなんか陰気くさい環境音楽みたいなインストばかり。なんじゃこりゃと思ったがどうやらサントラのようで。コンセプトがコンセプトだから叩こうとは思わないが、二度と聴くことはないので。
特に激怒・憤慨したのが①-⑤。
その他、激怒もガッカリもしなかったが、ただただ退屈という感想しか浮かばなかったのがビョーク、マシュー・スウィート、グライムス、アリソン・モーラー、PIL、スワンズ。
そこまでひどくはなかったが、イマイチということで印象的だったのがリヴォン・ヘルムの娘。
2015年ベスト=リイシュー・発掘編

- B.B. King - Here's One You Didn't Know About From The RPM & Kent Vaults
- Don Covay - Rockin' & Doowopin'
- Jerry Williams - Gone
- Johnny Adams - I Won't Cry 1959-1964
- Neil Young - Bluenote Café
- No More - A Rose Is a Rose
- Roger Hutcher - R&B Better
- VA - Avco Soul Empathy
- VA - Don't Fight It, Feel It Gems From The Sar Vaults 1959-1962
- VA - Ork Records New York, New York
①はそんなACEのいい仕事。追悼ということで編まれた普通のベストなんだろう、などと高をくくっていた自分が浅はかだった。なんと驚くRPM/ケント時代の未発表マテリアルを集めたもの。どの曲もお蔵入りになっていたのが不思議な出来で、毛穴が思わず開いてしまったほど。これは凄い!
②はここ数年、ソウルやオールディーズのファンなら要チェックのジャスミンが編んだ、ドン・コヴェイのアトランティック以前のロッキン・ドゥーワップなマテリアルを収録したもの。ブルース・アンド・ソウル・レコーズに鈴木啓志サンによる追悼記事が寄稿されたが、コヴェイのアルバム未収録曲の数は数十曲にのぼるという。50年代からのそうしたNot Onの楽曲をKENTあたりでシリーズ化して網羅してほしいと夢想していたが、ジャスミンがやってしまった。ノリノリでカッコいい曲ばかり。まだまだ残っているので今後にも期待。 ジャスミンからは同時期に出たジョー・テックスの初期レコーディング集もよく聴いた。
③は以前取り上げたので割愛。
④はACEからのジョニー・アダムス初期レコーディング集。以前も同様の編集版が出ていたが、音質やボリューム共にグレードアップ。ジョニー・アダムスのほか、ACEからはRIC/RON関係のリイシューがいくつか出ていたが、いずれもよかった。
⑤はニール・ヤングのライブ・アーカイブシリーズでも出色。今年出た新譜は、ジェームス・テイラーやリッキー・リーらと共に、悪くはないけれども聴かないだろうなという良くも悪くも予想どおりの出来だったが、こちらはよく聴いている。ボトムの効いたリズムセクションとソウルフルなホーンセクションのプレイがカッコいい。
⑥はドイツのポストパンクバンド。実は今年はDAFなんかもよく聴いたが、このアルバムもその一環? として聴いた。陰気でジワジワとしてカッコいい。
⑦はディスクユニオン傘下のKTIレーベルからのリイシュー。隠れ名盤に恥じない充実した内容。それにしても、昨年末から今年の春先まで順調にかっとばしてくれたのに今はサッパリのような。
⑧はビクターからのリリース。今年は国内盤のソウル編集盤の数が少なく面白くなかったが、これは内容・レア度ともに秀逸。ディープ、スウィートともにグレイト。文句があるのは値段だけかな。ウルトラヴァイブから出たブランズウィック/ダカーのコンピもよかった。
⑨はONEDAYからの廉価版。以前アブコから出たボックスセットにも収録されていない曲が収められているなど、廉価だからとあなどれないのがONEDAY/NOTNOWのすごさ。もちろん、サム・クック印のお墨付きだから内容も◎。
⑩はニューヨークパンクのコンピレーション。テレビジョンやリチャード・ヘル、アレックス・チルトンなど中高生時代のヒーローがズラリ。リチャード・ロイドのオーク音源ははじめて聴いたが、えらくカッコいい。特にフィーリーズのシングル音源が凄い。彼らのファーストは名盤だとつくづく思っているけれど、頭をガツンとやられた衝撃ならオーク音源が上。18,9で聴いていたら音楽観変わっていたかも。
考えてみたらKENTからの再発が1枚もないんだな。うーむ。ACEもニューオリンズものは充実していたが。ピケットのRCA時代の作品をコンパイルした2枚組は、なぜかピケットの声がウザく感じる時期(定期的に訪れる)なので除外。
ストーンズのスティッキーやディランのブートレグシリーズなどは、悪くはないがそれほどくりかえして聴いたわけでもないから除外。
国内のリイシューは低調。1000円シリーズがショボくなったからなあ。ファンクとブルースのは何枚か買ったが。名盤探検隊もボビー・キーズぐらいしか買わなかった。
それにしてもパンク系統をこういうのに選出する日がまた訪れるとは思わなかった。来年こそソウル関係のグッドなリイシューがバンバン出まくってくれることを切に望む。
次回はワースト。
2015年12月29日火曜日
2015年ベストアルバム(ロック編)
- Donnie Fritts - Oh My Goodness
- Fermin Muguruza - Nola Irun Meets New Orleans
- Jack + Eliza - Gentle Warnings
- Jim Lauderdale - Soul Searching, Vol.1 - Memphis
- Justin Townes Earle - Absent Fathers
- Keith Richards - Crosseyed Heart
- Post Script - If Not For You
- Punch Brothers-The Phosphorescent Blues
- Roadside Graves - Acne - Ears
- Shoos Off - Kiss the Television
- Steve Forbert - Compromised
①のドニー・フリッツは、基本的に「プローン・トゥ・ラーン」と同じ。その余にも変わらない様が神々しくさえあった。
②のフェルミン・ムグルサはフジロックにも出たことがあるスペインのロッカー。本作はニューオリンズ録音。元はスカパンクやハードコアパンクだったらしいが、ニューオリンズなアレンジにおいてもそうしたスピード感を伴ってい るのが凄い。バックの音の密度や圧力もかなりカッコいい。ロックからブラックミュージックに、ヨーロッパからアメリカ音楽にアプローチしたうちでは最も良質な成果のひとつ。
③はニューヨークの男女デュオ。実を言うと今年、このアルバムこそ最も聴いた新譜だ。余計なものをすべて排除した、歌の結晶のようなアルバム。本当ならなければならないはずのものさえ省いているのに、どうしてこんなに胸が締め付けられるかが不思議だ。ヤング・マーブル・ジャイアンツが持っていたある部分に水を与えたらこうなった、という感じ。2月の時点ではたちというから期待が持てるが不安でもある。今回の焼き直しじゃつまらないし、ゴテゴテと何かを加えても贅肉をつけたようにしか見えないだろうから。色んな意味で次に注目。
④はイントロでやられた。ニック・ ロウのコラポなどのキャリアがあるカントリー・シンガー、ジム・ランダーデイルによる、ロイヤルスタジオでの録音。タイトルから察するに原点回帰のため、 メンフィス(ブラックミュージック)とナッシュビル(カントリー)のそれぞれ2大聖地で名うてのミュージシャンと共にレコーディングした音源を2枚に分け ての新作で、こちらは前者。ルーサー・ディッキンソン、チャールズ・ホッジス、デビッド・フッド、スプーナー・オールダムなどバックの顔ぶれを見ただけで 濡れる。ウィリー・ミッチェルは当然いないわけだが、それでもなおハイ・サウンドを再現しているのが落涙必至。バックも相当だが、ランダーデイルのソングライティングやボーカルの味もかなりのも の。ナッシュビル編もかなりいい。
⑤はタウンズ・ヴァン・ザントの息子。前作の続編的なアルバ ムのようだが、そちらは未聴。前作が「Single Mothers」というだけあって、どのようなコンセプトのアルバムなのかは想像がつく。重苦しいわけでもなく、しかしぶっきらぼうでもなく、自分の内面 を吐露するかのようなボーカルとサウンドには好印象。傑作。
⑥は最高。食事から10分後に「腹減った、何も食ってねえ」と真顔で言い出しそうな佇まいの近年のキース。冒頭のヘタウマなブルースを聴いた当初は敬老精神を全開にして暖かく受け入れようと試みたが、2曲目でそんな生暖かい配慮は消えた。このじいさん、やっぱ只者じゃねえ。奇をてらうでもなく、変に力むでもなく、自然体で自分から溢れるものだけで出来ているアルバム。ディランもそうだが、無理に絞っているのではなくキースのなかから自然に溢れてくるもので作ったのが凄い。もうストーンズなんかやめてソロだけやってくれ、と言いたいぐらい最高だ。キース、ボケていたのは俺のほうだよ。
⑦はカナダの3人組のファースト。ジャケットが秀逸で、音楽性をよく表していると思う。似たようなアメリカーナに傾倒したシンガー、グループはたくさんあるのに何が違うんだろう? とりとめなく考えるが結論はでない。ああ。
⑧はアメリカ音楽の新しい可能性を広げたアルバム。実際に可能性云々などと評論家まがいのことを語れるほどアメリカ音楽を知悉しているわけではないからハッタリもいいところなのだが、そうした誇大妄想的な賛辞を捧げたくなるほどの傑作。編成や音色そのものがアメリカーナでありながらも、楽曲やアレンジが従来のそれとはまったく異なる個性的なバンド。
⑨は結構なキャリアとリリース枚数があるニュージャージーのロックバンド。パンクスにはぶん殴られそうだし、自分でもあんまり似てないとは思うのだが、なぜか初期のクラッシュと通じるものが伝わってくる。イデオロギーではなく、気持ちの部分で。そうだ、初期クラッシュとジェリー・ハリソンがいたころのモダンラヴァーズを合わせた感じだろうか? こういう弱いボーカルの楽曲は昔なじみのものか、よっぽど味があるもの以外は聴かないつもりだったのに、そんな決意を揺るがすような妙な魅力がある。
⑩は今年発掘したロック系の若手ではジャック+エリザと並んで気に入っている。Bandcampで発見した西海岸のポップグループ。同サイトではR&B SOUL FUNK HIP-HOPとタグづけされているが、ブラックそのものを志向しているというよりは、そうしたブラックミュージックの影響を強く受けたポップグループという印象が強い。地に足がついていないようなふわふわしたトラックの音、情けないファルセットの声、マイナーを多様したコード進行が切なくてたまらない。こんなショボいグループがどうしてこんなに琴線をくすぐるのか、本当にそれが不思議。
⑪はベテランのSSW。正直なところその存在をずっと忘れていたが、 本当に胸に染みた。他の誰かだと短所になるような部分が実に力みがちで不器用な歌い方がたまらなくいい。サウンド的にわかりやすいコンセプトはない。昔から続けてるようにあたりまえに作った曲を、当たり前にうたって、レコーディングしただけだ。そのあたりまえさが実に刺さる。
次点として印象に残ったアルバムは以下のとおり。
Dale Watson - Call Me Insane
Blackberry'N Mr. Boo-Hoo - The Many Sides Of…
Bob Dylan - Shadows in the Night
Danny Kroha - Angels Watching Over Me
Elliott Murphy - Aquashow Deconstructed
Elvis Perkins - I Aubade
Emmylou Harris & Rodney Crowell- The Traveling Kind
J.D. Souther - Tenderness
Jesse Malin - New York Before the War
Jesse Davey - Big Blues
Joseph Arthur - Days of Surrender
Lillie Mae Rische - Rain On the Piano
Mark Ronson - Uptown Funk
Megan Dooley - Made in Kalamazoo
Mekons & Robbie Fulks - Jura
Milk Carton Kids - Monterey
Nathaniel Rateliff - Nathaniel Rateliff & The Night Sweats
Pokey LaFarge - Something In The Water
Rhiannon Giddens - Tomorrow Is My Turn
Ryan Adams - Live At Carnegie Hall
Ryley Walker - Primrose Green
Sarah Gayle Meech - Tennessee Love Song
Shawn Colvin - Uncovered
Shovels & Rope - Busted Jukebox Vol.1
Slim Bawb & the Fabulous Stumpgrinders - Ain't My Monkey
Southside Johnny & The Asbury Jukes - Soultime
Steve Earle - Terraplane
Sufjan Stevens - Carrie & Lowell
Los Texmaniacs - Americano Groove
They Might Be Giants - why
Tobias Jesso Jr. - Goon
・・・多すぎだろ!
これでもかなり絞ったんだけどなあ。
カントリー、ウェスタン・スウィング、ベテランのロック、ホワイトブルース、SSW・・・どれも聴き応えがあった一年、下半期は久々にそのあたりにどっぷりハマりました。
ソウルものの再発がイマイチ活発ではなかったせいか、ここ10年では白人の新譜を最も聞いたと思うし、新しい出会いと発見とがあった1年で充実していた。
その他、レゲエではアイ・コングとライオンズ、アフロビートではフランスのフレレス・スミス、英語圏以外のブルースではアルゼンチンの Nico Smoljan & Shakedancersがよかった。
J-POPは片手も聴いていないが、正直どれもイマイチ。
次回はリイシュー・発掘もののベストを選出。
2015年ベストアルバム(ブラックミュージック編)
- Big Jay McNeely - Life Story
- Boukou Groove - Let the Groove Ride
- David Beasley's Fabulous Ebonys
- Grace Love and the True Loves
- Jon Cleary - GoGo Juice
- Judith Hill - Back In Time
- Saun & Starr - Look Closer
- Sharon Jones & The Dap-Kings - It's a Holiday Soul Party
- Sherwood Flemming - Blues,Blues,Blues
- Speedometer - No Turning Back
邦楽ベスト選出はどこへやら(そのうちやる予定)、今年のベストアルバムを選出してみた。ちなみに数字は順位ではなく、アルファベット順。
①のビッグ・ジェイはamazonを通して入手したのが今年のことで、リリース表記も2015年となっているがBear Familyのサイトでは2012年となっており、おそらくそちらが正確なのだろう。まあ、御年88歳のビッグ・ジェイからすりゃ数ヶ月前のことも3年前のことも大差ないだろう。 先月にも来日してライブをやってのけたというから凄い。20年近く前のブルース&ソウル・レコーズ誌における来日時のインタビューで、既にバイタリティ溢れた爺さんとして扱われていたが、それからなお米寿を過ぎて本来なら認知症で老人ホーム暮らしでもおかしくない年齢に達しながらも、相変わらずブロウしまくりなのは凄すぎる。本作に関しては相変わらずっちゃそこまでだが、この時代この年齢にその相変わらずをやってのけるというのはあらゆる意味で尋常ではない。もう世界遺産でしょ。
②のBoukou Grooveはピーター・バラカンの肝煎りで日本でも知名度を持つグループ。ファルセットが強力なシンガーが白人で、演奏が黒人だというのがユニーク。ミディアム、ファンクといずれも魅力的。 まだ隠してそうな感じがするのは深読みか、それともまだ物足りないのか。
③はあのエヴォニーズ。どうせショボい打ち込み、劣化した声、情けないサウンドでやっつけたダサダサな新曲とお蔵入りのボツ曲の寄せ集めだろうと思っていた。実際にややそんなもんなんだが、ああ、ああ。なんて俺は浅墓なんだ馬鹿なんだ愚かなんだ単純なんだ。このアルバムは極めてまっとうで正当で切なくて胸が乱れるようなやつだった。昔の焼き直しでもな く、今に追随しているのでもなく、ただあたりまえのエボニーズをやっている。「It's Forever」のリメイクも入っている。昔に比べるとやはり声は落ちている? いや、そんな重箱の隅をつくような比較なんか意味はない。このアルバムに 収められている現在のエボニーズ、それそのものがたまらない。現役感たっぷりな、いまなお有効なソウル・ミュージック。ありがとう!
④は ラシックソウル・リバイバル・グループのファースト・アルバム。Daptone所属かと思ったけど違うのか。ファンクよりもSTAXのカラーが強い印象で、シンガーもバンドもかなりイケている。もっとこんなシンガーやバンドが出てくればいいな。今後の期待もこめて。
⑤は白人のアルバムだが、まあ、こっちにカテゴライズしても問題ないだろう。まったくもって正しいアルバム、正しい音楽。色んな音楽が好きだけど、やっぱりこういうのが大好き。やっぱりニューオリンズ音楽は音楽のホームラン王だと再確認。
⑥のジュディス・ヒルは 「バックコーラスの歌姫たち」に出演していた、マイケルのバックボーカルだっ た人。アジア系っぽい顔立ちだと思ったらお母さんが日本人なんだね。そんな人がプリンスのNPGレーベルからリリースしたファースト・アルバム。なにから なにまで話題性は十分だと思うんだが、実際はどうなんだろうか。肝心のサウンドもファンキーでカッコいい。売れてほしい、などと普段はまるで考えないこと を願ってしまうのはあの映画で苦労人ぶりを見てしまったからだろうな。
⑦はシャロン・ジョーンズのバックボーカルである女性二人のデュオ、 ファーストアルバム。当然にしてダップトーンからのリリースで、バックはダップキングス。当然にしてディープだが、ダップトーンズよりもメロウな側面が濃い。それにしてもストロングすぎる聴き応え。たぶん今年の新譜でもっともリピートした一枚だろう。
⑧のシャロン・ジョーンズ&ダップトーンズの新作はクリスマスアルバムという企画ものだが、いいものはいい。スタンダード・ナンバーをダップキングス節で展開している。うんざりするほどクリスマス・アルバムが存在するソウル界だが、カッコよさという点ではピカイチ。クリスマスが過ぎても、春が来ても、夏が来ても、秋が来ても・・・とジュリーのダーリンの歌詞みたいだが、 季節不問で聴きたくなるカッコよさ。
⑨はP-VINEからもリリースされたテキサスのブルースマン。確かP-VINE創始者の日暮&高地コンビが大絶賛して、ディスクユニオンから国内盤も出た(もうP-VINE=スペースシャワーはブルースを見切ったってこと?)。俺が聴いたのは輸入盤だが、そんなこたあどうでもいい。これは凄い。グイグイくる音の圧力や太さも、かつてのファットポッサムのような過剰なものではなく、自然に溢れたもののように聴こえる。ブルースの、ブラックミュージックの魅力がバンバンに詰まってる。
⑩はイギリスのディープファンクバンドが、ジェームス・ジュニアというシンガーをゲストボーカルに迎えて作ったアルバム。単なるリバイバルやフォロワーという次元を超えており、レジェンドたちの名盤と並べても遜色ないと思わせるようなカッコいい一線級のファンク・ミュージックになっている。
次点として以下のアルバム。
Bettye Lavette - Worthy
Con Funk Shun - More Than Love
Billy Price and Otis Clay - This Time For Real
Da Liberal Soul - Fresh Oil
Eddie Cotton - One At A Time
George Porter Jr. - It's Time to Funk
Jessica Care Moore - Black Tea The Legend of Jessi James
Jill Scott - Woman
King Louie & LaRhonda Steele - Rock Me Baby
Koka Mass Jazz - Groovy Jam Shoes
Leon Bridges - Coming Home
Mighty Sam McClain & Knut Reiersrud - Tears of the World
Prince - HITNRUN Phase One
Reverend KM Williams - New Spirituals
Sonny Knight & The Lakers - Do It Live
Tamar Braxton – Calling All Lovers
Tim Rogers & The Bamboos - The Rules of Attraction Tyrese – Black Rose
Wee Willie Walker - If Nothing Ever Changes
って、次点にしてはメチャクチャありすぎるなあ・・・。
今年はガツンとくる作品は少なかったかも知れないけれど、なかなか粒は揃っていたと思う。
特にディープファンクバンドとベテランのコラポに楽しめる作品が多かった。
ブルースもここに挙げたもの以外に、白人でもいい作品がいくつかあった。来年もブログが続いたら、ブルースは人種不問で独立して選出しようかしら。
この中には入れなかったが、Rケリーやモニカの新作を聴いてビルボードにランクインするようなメインストリームものに関していろいろと考えさせられた。とにかく日本の格闘技界ばりに若手が育たないシーンになってしまった。
ヒップホップで今年ガツンときたのはジェシカ・ケア・ムーアぐらいで、それ以外は話題のケンドリック・ラマーすら個人的にはイマイチ。
東欧のコカ・マス・ジャズやオーストラリアのバンブーズ、モジョ・ジュジュなどのように、USやUK以外のファンクやソウルを志向するアーティストも何気に要注意。
次回はロックの年間ベストを選出してみます。
2015年11月24日火曜日
アラン・トゥーサンが死んでしまった
いささか古い話になるが、スペインでアラン・トゥーサンが死んだ。
ここしばらくは次女の誕生やその他で身辺がゴタついており、ブログを更新できなかった。
アラン・トゥーサン死去のニュースさえ放置していたのはそのせいだ。
俺がアラン・トゥーサンの存在を知ったのはいつのことだろうか?
音はともかく、名前を知ったのは早かったと思う。中学生の頃に知っていたのではなかっただろうか。当時はネヴィル・ブラザーズを筆頭としたニューオリンズ系のミュージシャンがミュージックマガジンあたりで注視されていたものだったが、中学生の俺からするとそういったアーティストたちは敷居が高かったし、それどころではなかった。
youtubeなんかなかったあの時代、まだまだ聴かなければならないロックのアーティスト、アルバムが山ほどあったのだ。 そうしたサウンドはオッサンになってから聴けばいいと思っていた。
実際にはオッサンになる前にニューオリンズ・サウンドに入門した。はじめて買った、そして気に入ったニューオリンズものはドクター・ジョンの「ガンボ」。あの声、あのサウンドを聴いて、これがニューオリンズかと感服した。19歳のときだ。
アラン・トゥーサンの代表作として名高い「サザン・ナイツ」を買ったのは、「ガンボ」を聴いてからそれほど期間も経てはいなかった頃だったと思う。
率直に言うとはじめは今ひとつ肩透かしを食らった気分だった。
「ガンボ」にはじまり、次いでプロフェッサー・ロングヘアーを聴いた俺からするとニューオリンズ・サウンドとはあの転げるようなピアノとリズムだったのだが、「サザン・ナイツ」はそれらのサウンドとそれほど重なっているわけではない。そしてまた、両者に比べると声にアクがないのもまた物足りなかった。逆に言うとそのアクのなさゆえに嫌いになることもなかった。あくまで普通に好きなワン・オブ・ゼムのひとり、というポジションだ。
2005年にニューオリンズを襲った台風、カトリーナ。
あの災害のあとにリリースされたベネフィットアルバム、 「Our New Orleans」の1曲目にアラン・トゥーサンの歌唱による「Yes,We Can」が収録されたが、あれを聴いておれのなかでのアラン・トゥーサンの位置が変わった。あのアルバムではトゥーサンと、バックウィート・ザディコが白眉だと俺は思っている。
乱暴にわけてしまえば、一度好きになってしまうとそれまでわからなかった魅力がたちまちに理解できるようになるアーティストと、そうではなくそれはそれで駄目なものは駄目なアーティストの2種類に分けられることが多いけれど、トゥーサンは前者だった。ちょうどその後ぐらいから、それまで余り興味がなかったアーリーソウルも好むようになっていて、パフォーマーとしてではなく、プロデューサーとしてのトゥーサンを集めたKENTやチャーリーのCDも楽しめるようになっていた。
ニューオリンズという地域性や属性ではなく、あくまでトゥーサンそのものがよいと感じられるようになっていた。
キース・リチャーズなども出演したニューオリンズの音楽イベントのドキュメント映画「メイク・イット・ファンキー」でのアーマ・トーマスとの演奏シーンなども印象深いが、アルバムとしてはラストとなった「Songbook」が最も胸に響くか。自分の持ち歌を、あるいはかつて誰かに提供した楽曲を歌うライブアルバム。往年のミーターズのようなバンドはいない。ピアノの弾き語りだ。そしてそれがトゥーサンの声にたまらなく合う。ピアノも歌も流れるようだ。優雅ですらある。
かつてミーターズなど優秀なバンドを使って幾多の楽曲をプロデュースしていたトゥーサンが最終的にたどり着いたのがミニマムなピアノの弾き語りであるという事実を前に、これこそが音楽の原点であり、これ以上はただのひけらかしであり、単なる過剰ではないのかという暴論さえふと浮かんでくる。最低限の演奏と歌、それだけでよいのだと。
それがただの愚にもつかない思いつきでしかないのは明らかだが、 少なくとも音が流れているあいだは、そうした錯覚に陥らせるだけの力がある。本人がどう思っていたかはともかく、これが最後のアルバムであったのは本人にとって本当に幸福だったのではないだろうか。年齢を重ねるにつれてアーティストとして表現力が高まっていた事実を残せたのだから。
ここしばらくは次女の誕生やその他で身辺がゴタついており、ブログを更新できなかった。
アラン・トゥーサン死去のニュースさえ放置していたのはそのせいだ。
俺がアラン・トゥーサンの存在を知ったのはいつのことだろうか?
音はともかく、名前を知ったのは早かったと思う。中学生の頃に知っていたのではなかっただろうか。当時はネヴィル・ブラザーズを筆頭としたニューオリンズ系のミュージシャンがミュージックマガジンあたりで注視されていたものだったが、中学生の俺からするとそういったアーティストたちは敷居が高かったし、それどころではなかった。
youtubeなんかなかったあの時代、まだまだ聴かなければならないロックのアーティスト、アルバムが山ほどあったのだ。 そうしたサウンドはオッサンになってから聴けばいいと思っていた。
実際にはオッサンになる前にニューオリンズ・サウンドに入門した。はじめて買った、そして気に入ったニューオリンズものはドクター・ジョンの「ガンボ」。あの声、あのサウンドを聴いて、これがニューオリンズかと感服した。19歳のときだ。
アラン・トゥーサンの代表作として名高い「サザン・ナイツ」を買ったのは、「ガンボ」を聴いてからそれほど期間も経てはいなかった頃だったと思う。
率直に言うとはじめは今ひとつ肩透かしを食らった気分だった。
「ガンボ」にはじまり、次いでプロフェッサー・ロングヘアーを聴いた俺からするとニューオリンズ・サウンドとはあの転げるようなピアノとリズムだったのだが、「サザン・ナイツ」はそれらのサウンドとそれほど重なっているわけではない。そしてまた、両者に比べると声にアクがないのもまた物足りなかった。逆に言うとそのアクのなさゆえに嫌いになることもなかった。あくまで普通に好きなワン・オブ・ゼムのひとり、というポジションだ。
2005年にニューオリンズを襲った台風、カトリーナ。
あの災害のあとにリリースされたベネフィットアルバム、 「Our New Orleans」の1曲目にアラン・トゥーサンの歌唱による「Yes,We Can」が収録されたが、あれを聴いておれのなかでのアラン・トゥーサンの位置が変わった。あのアルバムではトゥーサンと、バックウィート・ザディコが白眉だと俺は思っている。
乱暴にわけてしまえば、一度好きになってしまうとそれまでわからなかった魅力がたちまちに理解できるようになるアーティストと、そうではなくそれはそれで駄目なものは駄目なアーティストの2種類に分けられることが多いけれど、トゥーサンは前者だった。ちょうどその後ぐらいから、それまで余り興味がなかったアーリーソウルも好むようになっていて、パフォーマーとしてではなく、プロデューサーとしてのトゥーサンを集めたKENTやチャーリーのCDも楽しめるようになっていた。
ニューオリンズという地域性や属性ではなく、あくまでトゥーサンそのものがよいと感じられるようになっていた。
キース・リチャーズなども出演したニューオリンズの音楽イベントのドキュメント映画「メイク・イット・ファンキー」でのアーマ・トーマスとの演奏シーンなども印象深いが、アルバムとしてはラストとなった「Songbook」が最も胸に響くか。自分の持ち歌を、あるいはかつて誰かに提供した楽曲を歌うライブアルバム。往年のミーターズのようなバンドはいない。ピアノの弾き語りだ。そしてそれがトゥーサンの声にたまらなく合う。ピアノも歌も流れるようだ。優雅ですらある。
かつてミーターズなど優秀なバンドを使って幾多の楽曲をプロデュースしていたトゥーサンが最終的にたどり着いたのがミニマムなピアノの弾き語りであるという事実を前に、これこそが音楽の原点であり、これ以上はただのひけらかしであり、単なる過剰ではないのかという暴論さえふと浮かんでくる。最低限の演奏と歌、それだけでよいのだと。
それがただの愚にもつかない思いつきでしかないのは明らかだが、 少なくとも音が流れているあいだは、そうした錯覚に陥らせるだけの力がある。本人がどう思っていたかはともかく、これが最後のアルバムであったのは本人にとって本当に幸福だったのではないだろうか。年齢を重ねるにつれてアーティストとして表現力が高まっていた事実を残せたのだから。
2015年11月10日火曜日
極私的・日本のロックベストアルバム(ノミネート編)
余りにも暇なので作成してみることにした。
取りあえず日本のロックなのはブラックミュージックや洋楽ロックに比べてチョイスしやすいからという、極めて軟弱な理由。
選択の基準と優先順位は以下のとおり。
①現在の自分が求めているもの、聴いて素直によいと思えるもの。
②今後も聞き続けるであろうと思われるもの。
③かつてかなり愛聴し、自分の音楽観に影響を与えたもの。
よって、③を十分に満たしていてもランクインしない確立が高いので悪しからず。
とりあえず、今回は思いつくままに以下のアルバムをノミネート。
ジョー山中「新しい世界へ」
サディスティック・ミカ・バンド「ファースト」
キャロル「ルイジアンナ」
頭脳警察「ファースト」
浅川マキ「浅川マキの世界」
浅川マキ「キャットナップ」
RCサクセション「ラプソディ」
RCサクセション「楽しい夕に」
RCサクセション「シングルマン」
忌野清志郎「メンフィス」
遠藤賢司「Niyago」
遠藤賢司「満足できるかな」
斉藤哲夫「君は英雄なんかじゃない」
高田渡「ごあいさつ」
高田渡「系図」
高田渡「石」
大瀧詠一「ファースト」
あがた森魚「乙女の浪漫」
はちみつぱい「センチメンタル通り」
古井戸「古井戸の世界」
岡林信康「中津川フォークジャンボリー」
岡林信康「金色のライオン」
加川良「タイム・アウト・オブ・マインド」
友部正人「大阪へやってきた」
友部正人「にんじん」
友部正人「また見つけたよ」
三上寛「ひらく夢などあるじゃなし」
三上寛「BANG!」
五つの赤い風船「モニュメント」
いとうたかお「ファースト」
田中研二「チャーリー・フロイドのように」
小坂忠「ほうろう」
村八分「ライブ」
サンハウス「ポイズン」
細野晴臣「泰安洋行」
西岡恭蔵「ろっかばいまいべいびい」
布谷文夫「悲しき夏バテ」
荒井由美「ひこうき雲」
サウス・トゥ・サウス「この熱い魂を伝えたいんや」
大上留利子「ええ歌ばっか」
ソー・バッド・レビュー「ファースト」
憂歌団「ファースト」
金子マリ&バックスバニー「ライブ」
スカイドッグブルースバンド「ファースト」
萩原健一「熱狂雷舞」
萩原健一「ドンファン」
萩原健一「サンキュー・ディア・マイ・フレンズ」
柳ジョージ&レイニーウッド「タイム・イン・チェンジス」
矢野顕子「ジャパニーズガール」
矢野顕子「スーパーフォークソング」
大貫妙子「ミニヨン」
アナーキー「ファースト」
アナーキー「80年維新」
アナーキー「アナーキーシティ」
フリクション「軋轢」
リザード「リザード」
プラスティックス「ウェルカム」
アーント・サリー「ファースト」
PHEW「SAME」
イヌ「メシ喰うな」
町田町蔵「ほな、どないせえゆうね」
町田町蔵+北澤組「腹ふり」
スターリン「STOP JAP」
スターリン「虫」
スターリン「フィッシュ・イン」
ノンバンド「ノンバンド」
じゃがたら「南蛮渡来」
チャンス・オペレーション「リゾルブ」
チャクラ「さてこそ」
ルースターズ「ファースト」
ルースターズ「DIS」
ルースターズ「φ」
スタークラブ「ハロー・ニュー・パンクス」
バッツ「Waooo!」
スクーターズ「娘ごころはスクーターズ」
泉谷しげる「吠えるバラッド」
ローザ・ルクセンブルグ「ぷりぷり」
SION「ストレンジ・バット・トゥルー」
SION「夜しか泳げない」
ブランキー・ジェット・シティ「BANG!」
頭脳警察「ファースト」
中川五郎「25年目のおっぱい」
CHAR「ファースト」
有山じゅんじ「ありのままじゅんじ」
シュガーベイブ「SONGS」
吉田美奈「モンスター・イン・タウン」
ミラーズ「リアル・ステイト」
ミスター・カイト「ライブ・イノセント」
シーナ&ザ・ロケッツ「チャンネル・グー」
ロッカーズ「フー・ザ・ロッカーズ」
P-MODEL「ヴァーチャル・ライブ1」
戸川純「玉姫様」
ゼルダ「セカンド」
ゼルダ「空色帽子の日」
ブルーハーツ「ファースト」
岡村靖幸「靖幸」
ブランキー・ジェット・シティ「BANG!」
花田裕之「ロックンロール・ジプシー」
マッドカプセル・マーケッツ「Same」
UA「ファースト」
原田知世「クローバー」
小島麻由美「セシルのブルース」
フィッシュマンズ「宇宙東京世田谷」
フィッシュマンズ「空中キャンプ」
椎名林檎「無罪モラトリアム」
相対性理論「シフォン主義」
モノポリーズ「ファースト」
パフューム「ゲーム」
カルメン・マキ「From Bottom World」
宇崎竜童「ブルースで死にな」
しかしショボいセレクトだな。
無難というか、いかに自分でアンテナを張り巡らせて音楽を探してなかったかがわかるね。
とりあえず頭からっぽで名盤ガイドまかせ。
それにしてもセレクト全般的に思ったのが、俺ってフォーク(アメリカ音楽の影響が強いもの)とパンク(ビンテージもの)が好みであり、反対にバンドブームやビジュアルみたいなミーハー系と、渋谷系やロキノン系みたいな優等生っぽいものが苦手なんだと。
この中から最終的にはベスト20、次点10で合計30枚まで絞ろうと思う。
取りあえず日本のロックなのはブラックミュージックや洋楽ロックに比べてチョイスしやすいからという、極めて軟弱な理由。
選択の基準と優先順位は以下のとおり。
①現在の自分が求めているもの、聴いて素直によいと思えるもの。
②今後も聞き続けるであろうと思われるもの。
③かつてかなり愛聴し、自分の音楽観に影響を与えたもの。
よって、③を十分に満たしていてもランクインしない確立が高いので悪しからず。
とりあえず、今回は思いつくままに以下のアルバムをノミネート。
ジョー山中「新しい世界へ」
サディスティック・ミカ・バンド「ファースト」
キャロル「ルイジアンナ」
頭脳警察「ファースト」
浅川マキ「浅川マキの世界」
浅川マキ「キャットナップ」
RCサクセション「ラプソディ」
RCサクセション「楽しい夕に」
RCサクセション「シングルマン」
忌野清志郎「メンフィス」
遠藤賢司「Niyago」
遠藤賢司「満足できるかな」
斉藤哲夫「君は英雄なんかじゃない」
高田渡「ごあいさつ」
高田渡「系図」
高田渡「石」
大瀧詠一「ファースト」
あがた森魚「乙女の浪漫」
はちみつぱい「センチメンタル通り」
古井戸「古井戸の世界」
岡林信康「中津川フォークジャンボリー」
岡林信康「金色のライオン」
加川良「タイム・アウト・オブ・マインド」
友部正人「大阪へやってきた」
友部正人「にんじん」
友部正人「また見つけたよ」
三上寛「ひらく夢などあるじゃなし」
三上寛「BANG!」
五つの赤い風船「モニュメント」
いとうたかお「ファースト」
田中研二「チャーリー・フロイドのように」
小坂忠「ほうろう」
村八分「ライブ」
サンハウス「ポイズン」
細野晴臣「泰安洋行」
西岡恭蔵「ろっかばいまいべいびい」
布谷文夫「悲しき夏バテ」
荒井由美「ひこうき雲」
サウス・トゥ・サウス「この熱い魂を伝えたいんや」
大上留利子「ええ歌ばっか」
ソー・バッド・レビュー「ファースト」
憂歌団「ファースト」
金子マリ&バックスバニー「ライブ」
スカイドッグブルースバンド「ファースト」
萩原健一「熱狂雷舞」
萩原健一「ドンファン」
萩原健一「サンキュー・ディア・マイ・フレンズ」
柳ジョージ&レイニーウッド「タイム・イン・チェンジス」
矢野顕子「ジャパニーズガール」
矢野顕子「スーパーフォークソング」
大貫妙子「ミニヨン」
アナーキー「ファースト」
アナーキー「80年維新」
アナーキー「アナーキーシティ」
フリクション「軋轢」
リザード「リザード」
プラスティックス「ウェルカム」
アーント・サリー「ファースト」
PHEW「SAME」
イヌ「メシ喰うな」
町田町蔵「ほな、どないせえゆうね」
町田町蔵+北澤組「腹ふり」
スターリン「STOP JAP」
スターリン「虫」
スターリン「フィッシュ・イン」
ノンバンド「ノンバンド」
じゃがたら「南蛮渡来」
チャンス・オペレーション「リゾルブ」
チャクラ「さてこそ」
ルースターズ「ファースト」
ルースターズ「DIS」
ルースターズ「φ」
スタークラブ「ハロー・ニュー・パンクス」
バッツ「Waooo!」
スクーターズ「娘ごころはスクーターズ」
泉谷しげる「吠えるバラッド」
ローザ・ルクセンブルグ「ぷりぷり」
SION「ストレンジ・バット・トゥルー」
SION「夜しか泳げない」
ブランキー・ジェット・シティ「BANG!」
頭脳警察「ファースト」
中川五郎「25年目のおっぱい」
CHAR「ファースト」
有山じゅんじ「ありのままじゅんじ」
シュガーベイブ「SONGS」
吉田美奈「モンスター・イン・タウン」
ミラーズ「リアル・ステイト」
ミスター・カイト「ライブ・イノセント」
シーナ&ザ・ロケッツ「チャンネル・グー」
ロッカーズ「フー・ザ・ロッカーズ」
P-MODEL「ヴァーチャル・ライブ1」
戸川純「玉姫様」
ゼルダ「セカンド」
ゼルダ「空色帽子の日」
ブルーハーツ「ファースト」
岡村靖幸「靖幸」
ブランキー・ジェット・シティ「BANG!」
花田裕之「ロックンロール・ジプシー」
マッドカプセル・マーケッツ「Same」
UA「ファースト」
原田知世「クローバー」
小島麻由美「セシルのブルース」
フィッシュマンズ「宇宙東京世田谷」
フィッシュマンズ「空中キャンプ」
椎名林檎「無罪モラトリアム」
相対性理論「シフォン主義」
モノポリーズ「ファースト」
パフューム「ゲーム」
カルメン・マキ「From Bottom World」
宇崎竜童「ブルースで死にな」
しかしショボいセレクトだな。
無難というか、いかに自分でアンテナを張り巡らせて音楽を探してなかったかがわかるね。
とりあえず頭からっぽで名盤ガイドまかせ。
それにしてもセレクト全般的に思ったのが、俺ってフォーク(アメリカ音楽の影響が強いもの)とパンク(ビンテージもの)が好みであり、反対にバンドブームやビジュアルみたいなミーハー系と、渋谷系やロキノン系みたいな優等生っぽいものが苦手なんだと。
この中から最終的にはベスト20、次点10で合計30枚まで絞ろうと思う。
2015年11月8日日曜日
Doris Duke - I'm A Loser
稼ぎ時だったはずの土曜も閑古鳥。
どうしてこうなった、原因を突き詰めて考えると死ぬしかなくなる。
外へ出る気がしなくなるし、何をやっても面白くない。何を食っても美味くない。鬱々としている。ことごとくが呪わしい。
これが負け組みか。嫌だね。
暇に任せて佐木隆三の「偉大なる祖国アメリカ」 を読んだ。
主人公のことごとくがネトウヨと呼ばれる層と重なる。
弱いものは殺していい云々。
妄想のなかの美しい美しい美しい祖国。
「王国なんて本当はなかったんだ」、三島は割腹前に上演された「薔薇と海賊」のこの場面で泣いていたというが、おれが三島を信用できるのはこのエピソードに由来する。
王国なんてない。インターネットに溢れる愛国者たちの主張を見るにつけ、この台詞がリフレインされる。
KENTから出たドリス・デュークの「I'm A Loser」。
スワンプ・ドッグがプロデュースした2枚のアルバムと未発表曲、Not Onの7吋を収録したもの。
ここ最近はイギリス録音の「Woman」も含めて、よく聴いている。
べ、別におれが負け組みだからこんなタイトルのアルバムを聴いてるんじゃないからな。
しかし泣かせてくれるよな。
スワンプ・ドッグが70年代にプロデュースした女性シンガーものではこれが一番好きだ。
収録された2枚のアルバムのいずれもクオリティが高く、泣ける。胸がひりついてくるね。
特に胸が打たれるのが未発表だった24曲目。
レイ・チャールズのあの曲にやや似た曲調だが、そうした指摘も陳腐に思えるほどの熱唱。
これほどの壮絶曲が未発表だったとは。
youtubeでは結婚前のDoris Willingham名義でヒットする。
45年生まれのドリス・デューク、まだ歌ってるのだろうかと思いを馳せてしまった。
どうしてこうなった、原因を突き詰めて考えると死ぬしかなくなる。
外へ出る気がしなくなるし、何をやっても面白くない。何を食っても美味くない。鬱々としている。ことごとくが呪わしい。
これが負け組みか。嫌だね。
暇に任せて佐木隆三の「偉大なる祖国アメリカ」 を読んだ。
主人公のことごとくがネトウヨと呼ばれる層と重なる。
弱いものは殺していい云々。
妄想のなかの美しい美しい美しい祖国。
「王国なんて本当はなかったんだ」、三島は割腹前に上演された「薔薇と海賊」のこの場面で泣いていたというが、おれが三島を信用できるのはこのエピソードに由来する。
王国なんてない。インターネットに溢れる愛国者たちの主張を見るにつけ、この台詞がリフレインされる。
KENTから出たドリス・デュークの「I'm A Loser」。
スワンプ・ドッグがプロデュースした2枚のアルバムと未発表曲、Not Onの7吋を収録したもの。
ここ最近はイギリス録音の「Woman」も含めて、よく聴いている。
べ、別におれが負け組みだからこんなタイトルのアルバムを聴いてるんじゃないからな。
しかし泣かせてくれるよな。
スワンプ・ドッグが70年代にプロデュースした女性シンガーものではこれが一番好きだ。
収録された2枚のアルバムのいずれもクオリティが高く、泣ける。胸がひりついてくるね。
特に胸が打たれるのが未発表だった24曲目。
レイ・チャールズのあの曲にやや似た曲調だが、そうした指摘も陳腐に思えるほどの熱唱。
これほどの壮絶曲が未発表だったとは。
youtubeでは結婚前のDoris Willingham名義でヒットする。
45年生まれのドリス・デューク、まだ歌ってるのだろうかと思いを馳せてしまった。
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